「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド」を読んで

書籍

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この本を選んだ理由

  • 会社にてマネジメントをしていたが、自分には向いていないと悩む日々を過ごしていた。ただ、マネジメントの業務を楽しむ方々のPodcast(=EM.FM)を聞き、まだ自分にはマネジメントの楽しみ方を理解しきれていないと感じた。
  • 上述のPodcastにて話題にあがっていたのがこの本であり、今後のキャリアを再度考える上で得られるモノがあるのでは?と思いこの本を選んだ。

所感

良かった点

  • 「3.5 決断の時-技術職を貫くか、管理職への道を選ぶか」の内容は心に刺さった。
    • 理想/現実、シニアエンジニア/管理者の組み合わせ4パターンで書かれている内容。
    • 「管理者の現実」は自分が辛かったマネジメントの日々と同じだったが、「理想のシニアエンジニア」としてまた私が憧れるエンジニア像が記載されていた。
    • つまり、現在の自分は隣の芝生は青く見える状態であり、マネジメントを上手く出来ないのは初めてだから仕方がなかったのかも…と思えた。
  • 構造/プロセスというと重苦しくなるが、構造=学習、プロセス=透明性とし、「構造/工程そのものに価値があるのではなく、成功/失敗含めた経験を色眼鏡なく共有するため」という説明はとても素晴らしいと感じた。
    • 社内には構造/プロセスを軽んじる人達がいる現状もあり、どうして構造/プロセスが必要なのか?議論する際には有用だと感じた。
  • 自分の立場(視座)が変化するたびに新たな気付きが得られる内容であり、立場が変わるたびに読むべき本だと感じた

悪かった点

  • 著者の自慢が所々出てくる。これ必要?と感じた。
  • 文書として読みにくさを感じるところがあった。
  • (仕方がないことだが、)キャリアラダーが自社とマッチしないため置き換えて読む必要がある。同じ会社にいる人と読み終えた後話ができると良いと感じた。